オゾン発生器と光触媒コーティングを比較してみたら・・・!?
業務用の本格的な消臭装置としてオゾン発生器というものがあります。それに対して光触媒による消臭効果を利用したSUNバリアコートはどのように違うのでしょうか。またどちらがより優れているかを検証してみます。
オゾン発生器VS光触媒コーティング
殺菌や脱臭を目的とした解決策としては、光触媒コーティング以外にに「オゾン発生器」があります。
今回はオゾン発生器のメカニズム、性能、費用、安全性を光触媒コーティングとの比較を交えながらお話します。
殺菌・脱臭のメカニズムは
オゾンは分子式でいうとはO3つまり、酸素(O2)を原料にして作られます。極めて不安定なため、何かと反応して、もとの酸素に戻ろうとします。その時、雑菌や臭いの原因物質と反応し、殺菌、脱臭するのです。また、反応後は酸素に戻るため残留性がありません。
反応するということは化学用語でいうと酸化作用です。光触媒と同じメカニズムですね。市販の消臭剤のように臭い成分を包み込むのではなく分解して水と酸素に戻す効果です。
違いはオゾンがO3という空気から生成された物質に対して、光触媒は酸化チタンという全く異なる物質を利用して酸化作用を発生させるという点です。
性能はどうなの
当社が公的検査機関に依頼した有機物分解性能検査においては、SUNバリアコートはオゾンに対して約1.8倍の分解力という結果がでています。
ただし、オゾンは高濃度にするほど、より殺菌や脱臭の効果が上がりますし、室内の大きさなどの条件にもよります。
そもそも壁面に噴霧する光触媒クロスコーティングと、オゾンを生成して室内に放出するオゾン発生器を比較するのは条件の定義が難しいです。(100畳用の業務用オゾン発生器を10畳の部屋に使用すれば、光触媒は多分負けると思います。)
実際のところは、光触媒が優位は動かないと思いますが、条件等によるということで性能はドローということにいたします。他の脱臭フィルターなどを使用した空気清浄機と比較すると、どちらも優れています。
費用はどれくらい
オゾン脱臭器は家庭用から業務用まで金額でいうと1万円~100万円超までの価格幅があります。その違いは主に生成するオゾンの濃度と、ファンを回す動力の大きさです。
ここでは、家庭用のオゾン発生器のスタンダード的な機種と当社SUNバリアコートの月間費用を比較検証してみたいと思います。
爽やかイオンプラス cs-4
室内用(10畳対応)オゾン脱臭機
実勢価格 39,960円
耐用年数6年と仮定すると
39,960円÷72ヶ月(6年×12)=555円
電気代1ヶ月(予想)=50円
SUNバリアコート
光触媒クロスコーティング(壁面・天井面に施工)
10畳の室内への標準施工価格 96,000円
耐用年数10年※注と仮定すると
※注 光触媒は理論上、半永久的ですが当社では壁紙の消耗などを考慮し10年としています。
96,000円÷120ヶ月(10年×12)=800円
1ヶ月の費用対決結果
爽やかイオンプラスCS-4 1ヶ月/605円(電気代含む)
SUNバリアコート 1ヶ月/800円
ということで軍配はオゾン発生器ということに。
差額は1ヶ月195円、ということは1日にすると7円未満です。これ位の差ならどちらでも自分が良いと思う方を選べばいいですね。
また、耐用年数はどちらも、もう少し伸びそうですし、空気清浄機のようにフィルターを定期的に交換する必要もありません。どちらも経済的だと思います。
人体への影響は
空気から生成されるオゾンですが、実は毒性があります。濃度0.1ppmを超えると咳や涙がでるなどの症状がでることがあります。高濃度(10ppm)以上ではガスマスクを使用しないと中毒症を引き起こします。また、臭気は特有の生くさい臭いがあります。
ただし、通常、人のいる状況で使用するオゾン濃度は0.03ppm未満ですので、そんなに気にしなくてよいかもしれません。
光触媒は酸化チタンアパタイトが主成分、他は鉄分・水です。酸化チタンアパタイトは食品添加物にも使用される非常に安全性の高い成分です。臭いも無臭です。
毒性については家庭用のオゾン発生器では、そこまで高濃度のオゾンは生成しませんので安全といっていいです。ただ、個人的な見解ですが、わりと臭いには敏感なほうですのでオゾン臭はちょっと気になります。この項目は光触媒に軍配を上げたいと思います。
総論
上記の比較項目では、性能がドロー、費用はオゾン発生器、人体への影響は光触媒コーティングとなりました。一勝一敗一引き分けです。
オゾン発生器、光触媒コーティングどちらも市販消臭剤のように臭いを包み込みだけではなく分解することが優れている点です。
ランニングコストもオゾン発生器は電気代のみ、光触媒コーティングにいたっては0円です。空気清浄機なら本体は安価でも交換用フィルターを定期的に取り替えることで結構なコストになります。
それでは私ならどちらを選ぶか、問われると、私は光触媒コーティングを選びます。無臭ですし電気代もありませんから。ただし、火の現場や食品加工場など臭気濃度の高い場所ではオゾンを最適な濃度に設定し稼働できるオゾン発生器が有利になってきますので、そちらを選びます。